2012年01月18日
5歳児ゆり組になると、当園では法人の理事(石川聖子)から、世界の事を教えてもらいます。理事は、長年世界を旅する中で子どもたちに伝えたいものを集めてきました。その中には、民族衣装や現地でしか手に入らない素材でできた工芸品等様々な物があります。
今年のゆりぐみの子どもたちは、これまでに、アメリカ・メキシコ・ベトナム・トルコ・ケニア・スペイン・オーストリア・スイス・オランダなどたくさんの国の物を見たり、聞いたりしました。その時、必ず首都をリズムに合わせて一緒に覚えます。子どもたちは大人の何倍も速く覚えてしまいます。
これまでもこれをきっかけに国旗や他の国の首都を全部覚えてしまうお友達もいました。トルコに地震があった時のこと、子どもたちはテレビで「トルコの首都アンカラでは・・・」と報道されるのを印象強く見ていたようで、「先生!トルコにも地震があったんだよ!」と威勢よく教えてくれたエピソードもあります。
世界の中に日本があり、茶道や書道も保育園で行っている子どもたちは着物をはじめとした日本人の職人の手仕事の素晴らしさ、伝統文化の素晴らしさも同時に学んでいます。日本には世界に誇れるものがたくさんあることを知って、将来自信を持って世界にはばたいてほしいと思っています。
今回学んだのは、中国・チェコ・ルーマニア、そしてポルトガルです。
今年は辰年。干支は中国から入ったものですが、園には干支をモチーフにした中国のタペストリーがあります。それを見ながら中国は世界で一番広い事、
人口の多いこと、歴史が古い事、自分たちの名前にも使われている漢字が生まれた国である事をおそわりました。
この日も帽子をかぶらせてもらい「おもしろ~い」の声。薄い貝殻のように繊細な「景徳鎮の陶器」は触らず眺める練習です。中には龍の絵が描かれていました。
チェコで有名なものと言えば『マリオネット』。大人も楽しむ劇場があるほど本格的な人形劇がある国です。子の人形はチェコちゃんとプラハちゃん。(そう、チェコの首都はプラハです。)
ルーマニアは寒さの厳しい国。閉ざされた空間の中で手仕事が発達しました。特に民族衣装に施される刺繍は女の子がうっとりするほど美しいものです。民族衣装を身に付けたこの人形はブカレちゃん。首都は・・・、はい、ブカレストです。こうして子どもたちはあっという間に首都を覚えてしまいます。
ポルトガルは日本人とはゆかりの深い国。お正月、子どもたちが楽しんだカルタがポルトガル語に由来することを知ると、少し感心したような声が上がりました。今回は石川家に残る大正時代の物(?)らしきカルタを見せてもらいました。公式百人一首の読み札だとか。
他にもポルトガルからはカステラ・金平糖・ビードロなども伝わったことを学びました。最後に金平糖をみんなでおいいくいただきました。
今回も色々な物を見て触れて学びましたが、今は分からなくても金平糖の味とともに少しでも子どもの心に何かが残り、物事を学ぶきっかけになると嬉しいです。
園長おかあさん(石川聖子理事)、またいろいろ教えてくださいね!